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2012年7月5日木曜日

柏木演出ノート6


7月5日(木) 天気:くもり(東京) 担当:柏木俊彦

5/25(金)より京都にて滞在制作をし、久々に、7/3(火)より東京に帰っております。
蒸し暑い日々です。
また、すぐ京都及び愛知に参ります。


2012/6/29(金)~7/2(月)京都芸術センターでの公演終了致しました。
ご来場ありがとうございました。

京都公演を終えて
京都芸術センターは古き良き異国情緒ある建物で、たくさんのアーティストが行き来し、理解深く信頼厚く、素敵な時間を過ごしました。
フリースペースの象徴的ドアを使いたいと思ったのが、舞台美術の始まりでした。
空気や空間、音の響きが特殊であり、俳優たちには、もちろんセリフはあるのですが、セリフから解放された状態になれるよう強く希望しました。
立ち位置なども、その場その場で即興的感覚的に選択してもらいました。
雰囲気や密度など、毎公演違っていたと思います。
俳優たち、スタッフ陣に、たくさんのアイディアを出して頂き、TRYERRORを繰り返し、上演に辿り着けました。
感謝申し上げます。

賛否、好みも引き受け、更に進んでいこうと思います。
WEBやSNSで『建築家M』を検索してみてください。

7/14(土)15(日)の愛知県芸術劇場・小ホールでの公演は、また少し変わっていくと思います。
愛知公演後には、ネタバレ気にせず、もう少し詳細な演出ノートを書ければと思っております。

引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

2012年6月26日火曜日

柏木演出ノート5


626日(火) 天気:少し晴れ 担当:柏木俊彦

昨日、京都芸術センターに入りました。
正式には、6/23(土)に稽古で入っているのですが。

街の真ん中にありながら、静かな時間が流れる場所です。
こんなところで公演ができるなんて、それだけで特別です。
皆様に感謝です。

そんな思いもありながら、時間は過ぎていきます。

仕込みを頑張りすぎた高杉さんが、小休憩中にゼロ状態になってました。
非常に素敵です。
稽古場や飲み屋で俳優があ~だこ~だ言い始めました。
この景色良いです。
眼の奥が変わって来た。
自立と自覚。

今日を生きて欲しいです。
もちろん私も、今一度気を引き締めて。




2012年6月19日火曜日

柏木演出ノート4


6月19日(火) 天気:大雨 担当:柏木俊彦

TRY and ERRORの毎日。
もしかしたら終わりのない作業を続けているのではないかと不安にも陥る。

皆の身体と頭が疲弊していく。
提案し挑戦し、
俳優演出の境目も消えていく瞬間。
創造的な空間。
本能的な現場。

ただただ幸せな時間。
また新しい明日を迎える準備をする。



今度は楽しいことを書いてみよう。

2012年6月12日火曜日

柏木演出ノート3

6月11日(月) 天気:はれ 担当柏木俊彦

人は宇宙です。
と、第0楽章のグランドボノボさんは言います。
いつもこの言葉に悩み、勇気づけられます。
掴めない、すりぬけていく。
当たり前で、だから、もがき続ける。

私は、明日になると新しい自分がいて、昨日の自分を顧みず、違うことを言います。
でも、「今」というのが大事で。

現場は
緊張と緩和の連続です。
真摯と不遜が入り交じる。
そこにいるために。
自由になりたいから。


高杉さんは、慎重に言葉を選んで、助言をくれます。
今井さんは、私の頭の中を丁寧に、みんなに伝えてくれます。
鈴木さんは、問題を投げかけてくれます。
崎田さんは、振り絞って言葉を伝えてくれます。
NIWAさんは、言葉にした時点で消えていくんです、と言います。


みんなと私
世界がどう立ち上がるのか?
まだまだ未知です。
身体と空間と時間を感じたい。
今、感じています。

少し肩に力が入っているかな?
今、感じています。

2012年6月5日火曜日

柏木演出ノート2

6月4日(月)天気:快晴 担当:柏木俊彦


頭が凝り固まっている。
演出とは?演じるとは?
日々考え変わるし、よく行ったり来たりもする。


そんな時、頭の中の木野花がよく言う。

頭で考えてるうちはダメなんだよ~」
じゃあ、どうすれば?

「とにかくやるんだよ!」
元も子もない。

「百万回読んだの?やったの?!」
そんなできないし。

「下手って自覚して。才能ないんだから、ひたすら努力するんだよ~」
はい。

「とにかくアイディア出して、死ぬ気でやって!」
お~

「一人だけ頑張ってると思ってケチ臭くなってんじゃないよ!」
へい。

「一人じゃできない時、ちゃんと助けてっていうんだよ」
はい。


演劇じゃない、生き方について。
でも迷った時に詰まった時に思い出す。
遠くでもメガネ光らせているな~

2012年5月28日月曜日

柏木演出ノート1


5月28日(月)  天気:はれ  担当:柏木俊彦

演出ノートとは?
正解は分からぬまま、稽古の日々を綴り、しかし演出の輪郭が見えるよう5.28挑戦してみようと思います。


201243日(火)4日(水)
京都にて、顔合わせと柏木チームのプレプレ稽古を行いました。
   プレ稽古の前にするので「プレプレ稽古」と名付けました。

プレプレ稽古では、私が稽古をしていく上で大切にしている事を伝えていくための時間にしました。
2日間、脚本を読まず、ほとんどゲームや雑談ばかり。

この現場では「自由に発言しよう、自覚しよう、アイディアを出そう、恥をかいていこう、正直でいよう」を推奨します~という、
啓蒙運動です。
その代り、逆にそれに伴う義務と責任を負うのです。私も含めて。
これを怠るときついダメが入るわけです。私もダメ出しされます。

途中からは、NIWAさんのワークもしました。

NIWAさんが進んでワークを提案してくれて、今井さんが恥を恐れずに真摯に取り組んでいたのは、
正直、場への影響が大きかったと思います。

高杉さんの顔が、真剣になっていきます。
触発されたか?鈴木さん、崎田さんも。

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以下、プレプレ稽古の感想をキャストより頂きました。


(高杉征司)
「ワクワクしながら手を叩かせてよ。」
某氏の言葉を借りて、演出は俳優にそう語りかけた。とても印象的な言葉だった。一度の稽古の中で、合図として何度も打ち鳴らされる演出の手。そのほとんどが期待に満ちた音だったら。俳優の自立、創造性、惜しみない努力、当たり前の事が当たり前に求められる厳しい現場だと感じた。
そして、徹底的な話し合い。自己紹介、雑談、テーマトークと形を変えて、話す事、そして聞く事を求められる。自分を知る、他人を知る、作品を知る目論みの中、異質な5人が少しずつ融和していくようで面白かった。
和やかな稽古を通して一度も途切れなかった緊張の糸。求め合い。試し合い。
私も、誰よりもワクワクして稽古場にいこう。


(崎田ゆかり)
正直に打ち明けると、まずいなぁと思っています。このままだと置いていかれる!と感じているのです。もっと積極的に参加しなければ、ぼぉっとしている間に終わってしまいそうです。もっと考えて、それをうまく伝える方法を模索しなければ。私にできること、私にしかできないことを私らしく、刺激を受けつつも悲観し過ぎないように。何よりワクワクする気持ち、楽しむことを忘れずに取り組みたいなと思います。
皆さんの印象。柏木さん:優しく厳しく素直な人。美佐穂さん:秘密めいた空気感漂う女性。NIWAさん:気さくで面白い未知なる人。高杉さん:優しく鋭いおじさま。鈴木さん:全く読めない器用なウェイター。


(今井美佐穂)
一日目の顔合せは心地良い緊張感から始まった。
企画・制作サイドからの企画内容や公演概要が話され、自己紹介を交わし、公演に向けての意識が高まった。
柏木組と筒井組からもざっくばらんに質疑応答がされ、この企画は戦いではなく、観る側も作る側も切磋琢磨しながら高みを目指す創作の場という共通見解が持たれた心地良い場だった。

2
日間に渡る稽古について。
先日ある大学の先生と教育について話す機会があり、そこである発見があった。
良い教育とは、生徒が自発的に学びたくなる場(土壌)を作ることではないか。
一方的に教えるのではなく、自発的に発見や探求心が生まれ、そして生徒同士が協力し合あって学んでいく方がより良い学びが得られるのではないかと。
これは非常に興味深く、2日間の稽古場でこのことが起きていたのだと私は思う。
つまり演出の柏木さんは、役者が自発的にトライできる場(土壌)を創ったのだと。
お互いを知り合い、挑戦し、発見が生まれ、より良いものを創るため探求し合う。
心地良い緊張感と創作する楽しさを感じた2日間だった。
次回の稽古が楽しみだ。
 
(鈴木正悟)
アプローチがとっても丁寧だなと。柏木さん自身が考えていることを、誤解のないように、慎重に伝えようとしているのだなあと感じました。初めて一緒に創作する上で必要な共通言語を「一緒に作りましょう」という姿勢に感銘を受けました。
誤解を恐れずにいうと、全てを「面白がる」ことを一番大切にしておられるのではないかとおもいました。
番までの道のりワクワクしてます。



NIWA
共演する方々やスタッフの方々と交流できて良かったと思います。
私は遅れて参加するのでメールなどで稽古の進捗を確認しながらちゃんとセリフを入れて参加したいです。メンバーが納得できる内容で初日を向かえられたらいいなあ。楽しく稽古したいです。
ワークショップはいつでも受け付けます。
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4月中旬~5月初旬に、東京組の自主稽古に、私も参加しておりました。
京都組は、高杉リーダーのもと自主稽古を行ったとの噂を聞きました。


2012512日(土)13日(日)
京都にて、プレ稽古を行いました。
筋トレをしてみました。
脚本に関するインタビューを4時間キャストに行いました。
そして、各々がワークをファシリテイトするというワークをしました。
ユニークな時間が流れ、自主性が稽古場に蔓延してきたようで嬉しく思います。
しかし脚本が手強く、525日からの一カ月が、やはり正念場とみんな自覚したプレ稽古でした。



5/25より、京都滞在にて本稽古始まっています。
次回の柏木演出ノートは、6/4(月)予定です。

2012年5月26日土曜日

ごあいさつとここまでの話


5月26日(土)  天気:はれ  担当:柏木俊彦

こんばんは。そして、はじめまして。
『建築家M』の演出を担当する柏木俊彦です。
どうぞよろしくお願いします。

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今回の企画は、演出家が2名います。
筒井加寿子さんと柏木。
「筒井チームと柏木チームに分かれ、田辺剛さんの新作を同時上演する」
これが肝です。ここを逃すと、迷走します。
1つの作品を2名以上で演出する、海外ではあるようです。
しかしこの度は、「1回の公演で筒井演出と柏木演出の2作品を上演する」という試みです。
俳優も筒井チームと柏木チームは別です。稽古も別です。
という訳で、別々の稽古場日記になるわけです。
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柏木の『建築家M』へのここまで。
昨年201111月に、京都舞台芸術協会プロデュース2012の演出家コンペディションが開催、
直感で挑戦したいと感じ応募しました。
同月末日に第0楽章の本番を控えているも、快くメンバーが送り出してくれたのを覚えています。感謝しています。
(経緯は、『建築家M』特設ホームページに記してあるのでご参照ください。)


コンペ本番は、11月の寒い日だった気がします。
誰も知り合いもいない現場で肩身の狭い思いをするだろうと予測していましたが、
協会の方々が優しく声をかけてくれたのが印象的でした。

このキャスト3人でしか出せない答えを求め、とにかく話し合いの毎日でした。
それは今も変わりません。
感覚的即興的に乗る、そして戯曲理解にこだわった公演でした。



京都舞台芸術協会 演出家コンペディション  『不動産を相続する姉妹』 稽古風景

                    脚本:田辺剛
             出演:大本淳、溝口明日美、辻京太





そして、
20121月中旬に京都にてワークショップオーディションを行い、
4月初旬に京都で顔合わせとプレプレ稽古、
5月は初旬に東京組プレ稽古、5月中旬には京都組プレ稽古を行いました。

ここで注釈ですが、柏木チームのキャストは、
俳優5名の内、3名が京都在住、2名が東京在住のため、
5月のプレ稽古は、京都組と東京組で分かれて稽古を行ったのです。

キャスト:高杉征司、崎田ゆかり、今井美佐穂(第0楽章)、鈴木正悟、NIWA(ワニモール)

そして、525日(金)より、
629日(金)~72日(月) 京都芸術センター フリースペース
714日(土)~715日(日) 愛知芸術劇場 小ホール
の本番に向けて、京都にて本稽古が始まるわけです。


柏木チームのプレプレ稽古やプレ稽古の様子や内容については、
次回5/28(月)に更新予定です。
今後ともお付き合い頂けると嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

柏木