2012年5月28日月曜日

柏木演出ノート1


5月28日(月)  天気:はれ  担当:柏木俊彦

演出ノートとは?
正解は分からぬまま、稽古の日々を綴り、しかし演出の輪郭が見えるよう5.28挑戦してみようと思います。


201243日(火)4日(水)
京都にて、顔合わせと柏木チームのプレプレ稽古を行いました。
   プレ稽古の前にするので「プレプレ稽古」と名付けました。

プレプレ稽古では、私が稽古をしていく上で大切にしている事を伝えていくための時間にしました。
2日間、脚本を読まず、ほとんどゲームや雑談ばかり。

この現場では「自由に発言しよう、自覚しよう、アイディアを出そう、恥をかいていこう、正直でいよう」を推奨します~という、
啓蒙運動です。
その代り、逆にそれに伴う義務と責任を負うのです。私も含めて。
これを怠るときついダメが入るわけです。私もダメ出しされます。

途中からは、NIWAさんのワークもしました。

NIWAさんが進んでワークを提案してくれて、今井さんが恥を恐れずに真摯に取り組んでいたのは、
正直、場への影響が大きかったと思います。

高杉さんの顔が、真剣になっていきます。
触発されたか?鈴木さん、崎田さんも。

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以下、プレプレ稽古の感想をキャストより頂きました。


(高杉征司)
「ワクワクしながら手を叩かせてよ。」
某氏の言葉を借りて、演出は俳優にそう語りかけた。とても印象的な言葉だった。一度の稽古の中で、合図として何度も打ち鳴らされる演出の手。そのほとんどが期待に満ちた音だったら。俳優の自立、創造性、惜しみない努力、当たり前の事が当たり前に求められる厳しい現場だと感じた。
そして、徹底的な話し合い。自己紹介、雑談、テーマトークと形を変えて、話す事、そして聞く事を求められる。自分を知る、他人を知る、作品を知る目論みの中、異質な5人が少しずつ融和していくようで面白かった。
和やかな稽古を通して一度も途切れなかった緊張の糸。求め合い。試し合い。
私も、誰よりもワクワクして稽古場にいこう。


(崎田ゆかり)
正直に打ち明けると、まずいなぁと思っています。このままだと置いていかれる!と感じているのです。もっと積極的に参加しなければ、ぼぉっとしている間に終わってしまいそうです。もっと考えて、それをうまく伝える方法を模索しなければ。私にできること、私にしかできないことを私らしく、刺激を受けつつも悲観し過ぎないように。何よりワクワクする気持ち、楽しむことを忘れずに取り組みたいなと思います。
皆さんの印象。柏木さん:優しく厳しく素直な人。美佐穂さん:秘密めいた空気感漂う女性。NIWAさん:気さくで面白い未知なる人。高杉さん:優しく鋭いおじさま。鈴木さん:全く読めない器用なウェイター。


(今井美佐穂)
一日目の顔合せは心地良い緊張感から始まった。
企画・制作サイドからの企画内容や公演概要が話され、自己紹介を交わし、公演に向けての意識が高まった。
柏木組と筒井組からもざっくばらんに質疑応答がされ、この企画は戦いではなく、観る側も作る側も切磋琢磨しながら高みを目指す創作の場という共通見解が持たれた心地良い場だった。

2
日間に渡る稽古について。
先日ある大学の先生と教育について話す機会があり、そこである発見があった。
良い教育とは、生徒が自発的に学びたくなる場(土壌)を作ることではないか。
一方的に教えるのではなく、自発的に発見や探求心が生まれ、そして生徒同士が協力し合あって学んでいく方がより良い学びが得られるのではないかと。
これは非常に興味深く、2日間の稽古場でこのことが起きていたのだと私は思う。
つまり演出の柏木さんは、役者が自発的にトライできる場(土壌)を創ったのだと。
お互いを知り合い、挑戦し、発見が生まれ、より良いものを創るため探求し合う。
心地良い緊張感と創作する楽しさを感じた2日間だった。
次回の稽古が楽しみだ。
 
(鈴木正悟)
アプローチがとっても丁寧だなと。柏木さん自身が考えていることを、誤解のないように、慎重に伝えようとしているのだなあと感じました。初めて一緒に創作する上で必要な共通言語を「一緒に作りましょう」という姿勢に感銘を受けました。
誤解を恐れずにいうと、全てを「面白がる」ことを一番大切にしておられるのではないかとおもいました。
番までの道のりワクワクしてます。



NIWA
共演する方々やスタッフの方々と交流できて良かったと思います。
私は遅れて参加するのでメールなどで稽古の進捗を確認しながらちゃんとセリフを入れて参加したいです。メンバーが納得できる内容で初日を向かえられたらいいなあ。楽しく稽古したいです。
ワークショップはいつでも受け付けます。
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4月中旬~5月初旬に、東京組の自主稽古に、私も参加しておりました。
京都組は、高杉リーダーのもと自主稽古を行ったとの噂を聞きました。


2012512日(土)13日(日)
京都にて、プレ稽古を行いました。
筋トレをしてみました。
脚本に関するインタビューを4時間キャストに行いました。
そして、各々がワークをファシリテイトするというワークをしました。
ユニークな時間が流れ、自主性が稽古場に蔓延してきたようで嬉しく思います。
しかし脚本が手強く、525日からの一カ月が、やはり正念場とみんな自覚したプレ稽古でした。



5/25より、京都滞在にて本稽古始まっています。
次回の柏木演出ノートは、6/4(月)予定です。

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