2012年6月17日日曜日

6月16日(土)筒井チーム

梅雨の到来!とばかりに土曜は雨が降りましたね。
じめじめとした天候ではありますが、『建築家M』はいよいよ大詰めを迎えようとしています。
公演まであと二週間。
今日は筒井チームより、藤原大介さんの稽古場日記です。


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6月16日雨
担当:藤原大介

筒井組に参加する藤原大介です。雨が嫌いです。いや違うな。雨の日に外に出なければならないのが嫌いです。屋内にいるときにはどれだけ降ってもらっても差し支えありません
しかし、どうやら雨はその辺のことを見抜いているようで、私が外に出たとたんに降ってきて、目的地に到着すると止みます。敵がそう来ることは予想済みなのですが、あまりにそのようなことが続くと頭にきます。苛立ちのあまり、人類が滅亡しても良いから、雨がこの世からなくなって欲しいとさえ思うときがあります。なのでこの時期の稽古は、まず精神を落ち着けることから始めなくてはなりません。厄介な仕事からスタートです。

想像力や直観力に乏しい私にとって稽古はいつも退屈なものです。もう少し鋭い感性を持っていれば、自分や共演者の一挙手一投足になにかを感じて有意義な時間を過ごせるのではないかと思うのですが、ままなりません。年とともに感受性は鈍くなっていくと聞きますし、今よりひどくなることを想像すると、先行きが思いやられます。そんな状態でなぜ演劇を続けているのかという思いが、ただ今、頭をよぎりましたが、これについて考え出すと、ろくな結論にいたる訳はなさそうなので、深く考えないことします。
発想力に自信が持てない私の、芝居作りにおける手がかりの一つは脚本に書かれている文字です。良い芝居をつくるために正解といえるものはおそらくなかろうと思いますが、脚本に書かれているのは国語ですから、そこには正解らしきものがありそうに思っています。日々の稽古で私は、書かれているものを文節ごとに考えてみたり、会話の脈絡を探ってみたりすることに終始しています。昨日の稽古でも一昨日の稽古でも同じことをしていたように思います。こう書いてみると、これは退屈なはずです。もっと他にできそうなことが山ほどありそうに思えてきました。

休憩

何が出来るか、10分ほど考えてみましたが、ピンと来るものはありませんでした。稽古場に行って、他の役者たちがどういう仕事をしているのか聞いてみて、参考にしたいと思います。
今日も雨が降っています。

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