2012年6月7日木曜日

6月5日(火)柏木チーム


今日は柏木チームから、崎田ゆかりさんの稽古場ブログです。
崎田さんは今年1月にワークショップオーディションを開催した際に、
柏木チームの出演者として選出されました。

まだ大学生の、フレッシュな役者さんです。
稽古でも日々成長されている様です。

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6月5日(火)
天気:くもり。少し肌寒い。
担当:崎田ゆかり


柏木さんは本当にじっくり時間をかけてつくっていきます。
ひとつひとつのセリフ、動きに必ず「なぜ?」がついてきます。
役者が(特に私が)わかっていない風でいると、自分のエピソードを例にして
とっても詳しく説明してくれます。
本当に丁寧に、少し恥ずかしそうに。
同じシーンを何度やっても果てしなく課題が出てくる。
同じセリフでもいくつでも成立する出し方がある。
ひとつクリアしたら、また別のものを求められる。
なんとかしてそれに応えたい。
言っていること、理解していますよ!と伝えたい。
でも、今日は演出意図にとらわれ過ぎて、自分しか見えなくなっていたみたい…。

大切なのは、
相手を見るということ。
状況を身体で感じるということ。

当たり前ですよね。
普段も相手を見て、その反応を見てこっちの出方を決めていく訳ですから、
それを無視してしまったら会話が成り立つ訳がありません。
少なくともとても一方的なものになってしまいます。
自分の気持ちだけを追うんじゃなくて、
こう言ったら相手はどういう気持ちになったんだろう?と考えて、
次の自分の言葉、行動につなげていく…というか、つながっていく、
ということが大事なのだなと思いました。
そして私たちは周りの環境にとても影響を受けている。無意識のうちにも。
たくさんの種類の声を状況に応じて使い分けている。
だからそれの選択を間違えると、というか、状況を感じていないと、
とても不自然な会話に聞こえてしまいます。
反省です。


私はこの稽古場で、そうか!と思ったことがいくつかあります。
まずひとつは、 言い方を決めないということ。
ここはこういう気持ちだから、こういう言い方になって…とつくっていくのが
正しい…というかそういうやり方でほとんど今までやってきた気がします。
なんというか、ぶれないことがいいことだと思っていたし、
それが私のいいところなのかな?とか勝手に思っていました。
別に柏木さんはぶれることがいいことだと言っているわけではありませんが、
状況・設定が決めてくれるでしょ、というのです。
気持ちはこういう気持ちで、あとの出し方はお任せします、といいます。
内容は決めるけど、形は決めません。
なるほど!と思いました。

そして、もうひとつはそれの延長でもあるのかもしれませんが、
うそをついてはいけないということ。
偽物のお芝居は、そうであることが観ている人にすぐにわかってしまいます。
だから、自分がそこに居て、そこで感じたことを大切に表現していくこと、
それが大事なんだと思いました。
私ももっとそこに敏感になりたいと思います。


毎日学ぶことがいっぱいです。
でももらってばかりではなく、自分からも何か持っていけるようにならなくては…。
そもそもそういう稽古場であることが前提なので。
とにかく、頑張ります。

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